9月10日(金)快晴!!
本日は1~2年生合同の「川遊び」
場所はというと・・うらほろスタイルのスタッフが見つけてきた場所です。浦幌市街から東北部の本別方面に車で約20分の留真。かつては町内外から多くの方 が来場した「留真温泉」があり、現在再営業に向けて準備中。そこから少し奥深く山の中に入っていったところが今回の「学びの場」でした!子どもたちに大自 然の中で純粋に川遊びをしてもらいたいという先生方の想いが込められた学習です。
8:40 浦幌小学校をバスで出発!

まずは1年生が乗り込みます。

続いて2年生。

浦幌の豊かな自然を見ながら、2台のバスで留真に向かいます。天気も気持ちいい!!

山の奥へ奥へと・・・子ども達は不安と期待!?

ようやく到着すると、うらほろスタイルメンバーの森田さんが出迎えてくれました。
川での注意事項などを説明。子どもたちも真剣な眼差しで聞いていました。
そして、いよいよ川のあるところに向かいます。浅瀬の川が広がっていました。緑いっぱいの山々の下にはキラキラと輝く水面。その光景を目にするだけで遊び心が刺激されるほどすてきな場所でした。
「すごい!」「早く遊びたい!」とワクワク。

敷物をしき、サンダルに履きかえ、虫よけスプレーをかけていよいよ準備万端!
さあ、遊びに・・・のはずだったのですが、ハプニング!! 数匹の蜂がブンブンと!!
事前に確認はしていたものの・・・。 なぜか1年生担任のK先生の周りについて回ります。何かいい香りでもするのでしょうか??
でも、場所を少し移動するとそれも解決。さあ、今度こそ!
「川に入っていいよ~」の声にいっせいに・・・

とは言うものの、最初は恐る恐る・・・。
「川に入るのはちょっと・・・」「今日は見てるだけ~。」
という子もいました。が、10分も経たないうちに、み~んな入ってしまいました!!
そして、

膝まで入ってしまいました。さらに・・・

なんと腰や肩まで入ってしまいました!!
「冷たくて気持ちがいい~」「おもしろすぎる~!!」
笑顔いっぱいです!!

正座だってできちゃいます!

お山(岩)の大将たち!
川の中に入るだけが「川遊び」ではありません。

「こんな石があったよ。」と見せてくれました。食パンみたいです。さらに、こんなすてきな形も。


みんなで、手やビニール袋で捕まえました。得意げに見せてくれました。

「この葉は痛いから気をつけてね。」プロジェクトの森田さんから説明を受けました。チクチクします。

虫めがねを使って観察もしました。何が見えたのかな??

日なたぼっこも最高~。

葉っぱと小石で顔を作りました。
その他にも、バッタを捕まえたり、流木を見つけて木のボートにしたり、ドジョウを捕まえたり。
1年生のある子がつぶやいていたそうです。
「うらほろってやっぱりゆたかなんだね~。」
11:30までたっぷりと遊びました。

さて、これは何でしょう?
これも、森田さんが用意してくれたものです。
ここは大自然の中、観光用に用意された場所でも何でもありません。だから、ないんです。トイレが。
穴を掘って、テントをかぶせただけですが、立派な「トイレ」なんです。
誰も嫌がる子はいません。みんなちゃんと一人で来て一人で用を足すことができていました。
さあ、たっぷり遊んだ後は、これです!!

そう、その名も『浦弁』!!
昨年、中学生がうらほろスタイルでの「起業」の学習で考え出した弁当です。
浦幌で育った子どもたちが、町の魅力を学び、地域に貢献しようと考え、地域の大人たちが商品化してくれたものなのです。
左からイクラ、シャケフレーク、昆布、タマゴ、シャケフレーク。いずれも浦幌産のもの。現在も「道の駅」で販売されていますが、すぐに完売してしまう人気商品。この日は特別に子どもサイズを作ってもらったのです。
「すごくおいし~い。」
「こんぶが甘くて、おいしいね。」
「イクラもシャケもしょっぱくて、ごはんがすすむ!!」
と笑顔いっぱい!!
普段は給食も全部食べられない子が、あっという間に完食。
まだまだ食べることができそうでした!!

帰り支度も済ませ、バスが迎えに来るまでにちょっと時間があったので今日の感想発表会。
「川に入るのが楽しかったです。」
「草を集めて、でっかい(大きい)マリモを作りました。」
「バッタを捕まえた。」「虫を探した。」「ジャンプして川に飛び込んだ。」
「どじょうすくいが楽しかった。」「深い所に入るのが楽しかった。」
「ハート形の石を見つけたのがうれしかった。」
「トカゲを捕まえたよ。」
「弁当がおいしかった。」「おかわりしたかった。」
そして、
「次来る時は、水着を持ってきたい。」「手で捕まえられなかったから、網を持ってくれば良かった。」
そうなんです。最初から「これとこれを用意して」とか「こういう遊びをしましょう。」とか大人や教師が言ってしまえばイベントもその時だけのもの。でも、子ども達は自ら考え、自らの体験から、楽しければ「また来たい」と思うし、心に残れば「次はこうしよう」「これを用意してまた行こう」「もっと違う場所はないかな」といったことを考え出すのです。
環境は先生方・地域の方が用意します。でも、その中身は子どもたち自身が考え創りあげていきます。
きっとこの日の体験は、子どもたちに豊かな心を育み、次の学びへのステップとなったことでしょう。
最後にお世話をしてくださった方々にお礼を述べました。また、見に来てくれた教育委員会の方から、捨てられていたゴミを紹介され(子どもたちが捨てたものではありません)、リサイクルのことや浦幌の自然を守ることの話もありました。

13:00頃、無事に小学校に到着。

笑顔があふれます!

自称「マスク3人組」も無事到着!!
留真という場所は、同じ浦幌でも行ったことがない子がほとんどです。一昨年も地域ボランティアの方のご協力で1・2年生がこの近くで留真の温泉を利用した五右衛門風呂体験をしました。昨年は幾千世というところの牧場で地域の方の協力を得て哺乳体験や遊びなどもしました。
いずれも、子どもたちにとっては初めての場所であった子がほとんどでした。
浦幌小学校は低学年の段階では、「うらほろの魅力を知る」ということをテーマにしています。
こうした浦幌の豊かな大自然の中で、目をキラキラさせて体験する子どもたちの姿をいっぱい見られるようしたいとの想いで毎年とりくんでいます。