中高生つながり発展事業(H28~)

中高生が自分と地域の将来を考え、主体的に活動するサポートをします。

 

取り組みの概要

 この事業では、「浦幌部」の主体的な活動のサポート、イベント参加のコーディネート、活動発信や交流機会の提供等を行っています。
 浦幌高校の閉校から5年経った平成28年。「町外の高校に通うことになっても、浦幌町と関わり続けたい」という想いから、「うらほろスタイル教育」を受けてきた高校生が、自主団体「浦幌部」を立ち上げました。
 「浦幌部」の高校生たちは、町のためにできることを考え、町内のイベントやお祭りで浦幌産の食材を使用した料理の販売、YouTubeによる地域の魅力発信活動等をしています。そんな高校生の姿を見てきた中学生から「浦幌部で活動したい!」という声があり、令和2年に「中学生版浦幌部」を立ち上げました。中学生たちは自分の興味・関心に合わせて、「やりたいことを実現する」をモットーに活動しています。活動を通して、社会で必要な力を身につけたいという中高生も出てきました。そういった中高生に対し、地域おこし協力隊がサポートに入り、活動や学びをコーディネートしています。

 

取り組みの効果

たくさんのチャンスと学びがありました

活動を通し、町内イベントに出店する度に良いものを提供出来るようになりました。これは、支えてくれている大人や、町民の方々がいたからこそ、成し得ることが出来たのだと思います。また、協力することの大切さや、協調性の大切さを学び、学校祭ではある部門の責任者となり、みんなをまとめることが出来ました。浦幌部を通した学びや経験は、恐らく他の高校生だとチャンスすら無かったと思います。浦幌町への感謝を忘れません。

北海道帯広緑陽高等学校 平成30年度卒 長代 琉花

 

様々な人との出会いが将来を考えるきっかけに

地域や自分の将来のために、色々な人に出会うことができました。また、浦幌部がなかったらこんなに地元について考えることはなかったと思います。今では友達と集まれるだけではなく地域について考えることも楽しいと思っていますし、これからも地域に貢献出来たらとても嬉しいです。そして、地域の大人に支えられながら様々な事に挑戦したり、自分に向き合う機会があるこの浦幌部の活動は、とても貴重な時間であり機会ではないかなと思っています。

北海道本別高等学校 平成30年度卒 田野 拡

 

 

中高生の主体的な活動のサポート

浦幌部の中高生の挑戦したいことや課題解決に向けた活動に伴走し、主体的活動のサポートをしています。活動を通して中高生が、地域や自分の良さ、自分らしさに気付くことで、地域や社会のことを見据えた進路選択のきっかけになっています。

イベント参加のコーディネート

町内イベントへの参加・出店のための、企画会議・試作会のサポートを行っています。また、イベント主催者と浦幌部を繋げるコーディネート役も担っています。「浦幌部」で大事にしている「中高生らしさ」や「浦幌らしさ」について、本質的に考えられるよう、効果的な話し合いの進め方や、考えを可視化する方法を提供しています。

活動の発信・交流の機会の提供

浦幌部の活動を後輩や地域の方に知ってもらい、参加・応援してもらうために行う発信のサポートを行っています。自分の言葉で感じたことや学んだことなどを、SNSや母校の文化祭で発信することで、様々な角度から活動を振り返り、成長を実感できる機会となっています。

 

中高生と一緒に未来を創る

 私達協力隊や町内外の大人は、中高生の想いを形にできるよう、活動をサポートしています。その中で、学校や部活が終わった後や、休日に活動する中高生の姿を見ていると、小〜中の学校生活で育まれた地元への想いはもちろんのこと、「浦幌が好き」「町のために何かしたい」という想いが中高生を動かしていると感じています。また、自主的な活動や町内イベントへの参加・出店などを通し、大学生や町内外の大人に出会うことで、中高生が自分自身を様々な視点で見つめる機会になっていると思います。これからも、中高生と一緒に「ワクワクする未来を自ら切り拓き、これからの社会を担う」ことができるよう、活動していきたいと思っています。

浦幌町地域おこし協力隊 上野 結子

上野 結子